北国のみどり情報局
随想「四季雑感」
有限会社 川原花木園
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第四話 シラカンバの行方(2)

 さらに木材としての価値でみると、シラカンバとウダイカンバとではかなりの差があります。ウダイカンバの場合、別名マカバ(真樺)が示す通り、カバノキ属の中の真の樺として、はるかに高級な家具や、ピアノのハンマー材として重宝されます。一方シラカンバの方はパルプや割り箸などに利用されてきましたが、価格が非常に安く、伐採の経費もままならぬといった状況です。そんな中、シラカンバの付加価値を高めようと、この樹液を商品にする動きが活発になりました。シラカンバが開葉するひと月前(3月頃)から、幹に1cm位の穴を開けると樹液が採れます。これはメイプルシロップで有名なサトウカエデなどに比べると、わずかに甘いといった味で、北海道に限らず各地で、飲料用のシラカンバ樹液が売り出されています。


シラカンバの新緑


樹液採取(サトウカエデ)

 さて緑化用樹木としてのシラカンバの実力はというと、かなりむずかしい位置どころにあります。まず圧倒的に成長が速いので、すぐに高さも横幅も敷地を占領してしまいます。大きくなったら切ればいいのですが、これまたせん定のむずかしい樹木で、下手なせん定はかえって見かけを悪くしてしまいます。まず第一に広い敷地への植裁に限ります。広いと言っても工場緑地や防風林としてのシラカンバもまた、成長を見越した早め早めのせん定をしないと、目的のわからなくなった緑化となってしまいます。


工場緑化された後、せん定された姿


駐車場でのせん定後のシラカンバ

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