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はじめてのヘザー(3)

育て方

 基本的にはその性質からして、小さいツツジを育てる感覚でよいと思います。

土質、土壌

 酸性土壌を好み、乾燥・多湿を嫌うので次のような土を選びます。pH5-6で、水はけがよく保水性のある土質とします。

  • 腐葉土またはピート・・・2割*
  • 通常の庭土・・・・・・・5割
  • 火山レキ・・・・・・・・3割


施肥

 植え込むときに腐葉土などを施す程度で良いと思います。窒素分は控目にして燐酸、カリ成分の多い肥料を追肥に使います。一度に多くやりすぎないようにしてください。夏には活動が鈍るため、この期間の施肥はしないことが大切です。

かん水(水やり)

 神経質にならなくてもよいでしょう。ただし夏暑く、雨の降らない日が続き乾燥する場合は、たつぷりと水を与えます。植え込んだ場所の乾燥が激しいときはピートモスなどでマルチングしましょう。鉢植の場合は、表面が乾いて土が白くなるようでしたら水をやります。このとき受け皿に水を長期間ためないよう注意してください。

日照と温度

 花つきを良くしたり、葉色を鮮やかに保つためには十分な日照量が必要です。出来るだけ日当たりの良い場所に植えてください。北海道の積雪の多い地域では特に心配しなくてもかまいません。

冬囲い

 原則として保温のための囲いは禁物です。むしろなどで囲ったりすると、雪解けのころムレて枯れる原因になります。雪折れを防ぐ程度**にしましょう。エリカの大株を、ひもでぐるぐる巻きしただけで、中がムレて枯れ上がった事例があるので程々にします。(刈り込んで背丈を低く抑え、放置しておくのが最も良い方法)


*ピートモスは酸度調整用として混ぜる程度とします。日本国内ではイギリスなどとは異なりほとんどが酸性土ですので必要ないでしょう。むしろ根詰まりの原因になるので多用は避けた方が賢明です。





**雪の影響で形が崩れるのはいやだという方は。株の両端に、高さ20センチくらいの角材またはブロックを置き、その上に板を被せます。なお上の方には隙間を確保し、通気性を良くしておくのがポイントです。

剪定、刈り込み

 カルーナの場合特にそうなのですが、枝が乱雑に伸びる品種があるので、樹形を整えるために刈り込みます。花が終っても花がらが残り醜くなるのを防ぎます。翌年の花つきを良くするうえでも花後、早目にそれがなくなる程度に刈り込みます。

 右の写真は、ある個人の庭先でみかけた、カルーナの玉造りです。おそらく20年近く刈り込み、手をかけてきたのでしょう。直径1mもあるこのような立派な株はめったにお目にかかれませんが、時間をかけて挑戦してみるとおもしろいと思います。

防除

 原産地では、ほとんど病害虫の発生はありません。.北海道での栽培をみているとエリカ類にまれに毛虫がついて食害したり、カルーナの観葉品種(黄金種)に菌類の発生が原因と思われる葉の傷み(いずれも夏の高温時におきる)がある程度で、ほとんど心配いりません。もし発生した場合は、一般の樹木に準じた殺虫・殺菌剤をかけてください。

カルーナのなかでは、「サリーオーレア」という園芸品種が痛みやすい傾向にあります。生育期は大変きれいなのですがそうしたこともあって、現在では道内での生産はほとんどないようです。



有限会社 川原花木園