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昨年、札幌で開催された「北国のガーデナーズ交流会」で紹介された写真集。岡山県のオープンガーデン親睦組織「イエローブック岡山」さんが、創立5周年を記念して発行された豪華版です。とにかく驚かされたのが、掲載されている会員さんのコンセプトを相当意識して撮影されたと思われる質の高い写真、そして多種多様な被写体とアングル。さらに洗練されたレイアウト。「この写真はこのくらいの大きさにして、この位置に配置しようか」「いやいや、こうしたほうがいいのでは」「あと5ミリ左に寄せようか」「ちょっと露出が不足しているなぁ」「トリミングが・・・」そんな技術的なやりとりのなかで各お庭のコンセプトやストーリーをどう表現したらよいのかなどなど、私のような素人にも編集の思いとこだわりとが伝わってくる写真集です。
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ハイセンスなIndexと、「すべての園芸家は庭の下にダイアモンドが眠っていることを知っている」(西原悦子様)という意味深い名句は、この写真集のコンセプトを強く印象付けているのではないでしょうか。私たちはよく「庭のストーリー」という言葉を口にしますが、単なる記念誌ではなく、ふたつの要素がバランスよく組み込まれていることに感動します。 (1)庭の生い立ち、オーナーの思いやこだわりを第三者に伝えるメモリアルツール
写真集を拝見していて、庭を表現する軸がいくつもあり、それらが複雑に組み合わさって庭の個性が形作られていることをあらためて感じさせられます。
植物だけでなく無邪気に遊ぶ子供たち、満身笑みを浮かべるオーナー、庭に勤しむガーデナー、垣間からのぞき込む愛犬の息づかい。人々が集い、語らうベンチやテーブルと椅子。時が経てばそこにはその姿を見ることは出来ません。また今そこになくても過去にあった姿を思い出したり未来にその姿を夢見ることが出来ます。フォーカルポイントは植物やモノそしてそれらの構成としてとらえられることが多いのですが、もっとメンタルな要素や時系列を意識した幅広さを持っていることを教えてくれます。
薄っぺらな取材やテンプレートに押し込めるような編集では決して得ることができない奥行きを感じさせてくれる写真集。そして情熱を注いだイエローブック岡山さんの皆さんに、西原悦子様のお言葉をお借りして感謝いたします。 |
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