積雪と気温(2)
樹木が無事に越冬するためには耐寒性に優れていなければなりません。それを知るためにその植物が育っている地域(場所)の最低気温がどのくらいなのかが重要なポイントですが、土壌凍結する前に保温効果のある雪がどのくらい積もるか、年最低気温を記録する時期にどのくらいの積雪があるかということも影響してきます。たとえば最低気温がマイナス20度となる地域で積雪がなければ越冬しない高さ60センチの植物が、1メートルを超える積雪があると無事越冬するという話はよくあることです。
北海道はほぼ菱形に近く、その中央部が日高山系、大雪山系などによって十文字に仕切られた形をしています。西側にある日本海は対馬海流という暖流が流れているため、冬の間シベリア方面から流れてくる寒気が洋上でたくさんの湿気を含み、これら山脈の西側に大雪を降らせます。一方、南東部に広がる太平洋には千島海流(寒流)が流れていますが、先ほどの湿潤な空気が山脈によって遮られているためあまり降雪が無く、晴天が続くため放射冷却によって冷え込みが厳しくなります。北東部にはオホーツク海があり、厳寒期には流氷が接岸するために沿岸部も内陸と同じような気象条件となるため、冷え込みが厳しくなります。
したがって冬の北海道では地域によって積雪や最低気温についても大きな違いがでるのです。そこでこのふたつの因子によって北海道を便宜的に5つの地域に区分してみると次のようになります。ただし、どの地域も沿岸部では大気によって海水温度が急激に変化しないため内陸部より冬の気温が高い傾向があります。また定住のない山岳部は一般的に「厳寒・多雪」地域となります。
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