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一般の人は、主に園芸店からこうしたコニファーを買ってきますが、いったいこれらはどこで生産されているのでしょうか。また、どうしてそのことを問題にしなければならないのでしょうか。
- 生産、販売の現状
その大半は道外(本州など)で、それも近年になって諸外国から導入したものがほとんどです。一般的に、これらコニファーの園芸品種を生産している欧米の気候と比べ、本州などは夏は暑く、冬は暖かいか同じくらいの気温ですから、耐暑性は別として耐寒性についてはあまり考慮しなくてもよいのです。
しかし、これらを道内に持ち込むとなると話は別です。残念ながらこうした知識や認識に乏しい販売業者がいて消費者に損害を与えているケースがあります。
(1)それぞれの種類特有の性質(耐寒性、耐凍性など越冬に関する耐性)がもともと道内の気候に適さない。
このような種類の場合は、かなり厳重な防寒対策が必要になります。ただし耐寒性に極端に乏しい種類では屋外での越冬は困難です。購入前にある程度の「目安」を知っておかなければなりません。この「目安」については次の章でお話しします。
(2)越冬に関する耐性はあるが、気候的(道外で)、環境的(ビニールハウスなどで)に過保護に育っているため道内の気候に慣れていない。
販売されている苗木のほとんどは道内で養生することなく本州から直接持ち込んで販売されているのが現状です。従って越冬に不安のある種類の場合は風当たりなど周辺環境に問題のないところに植え、購入した初年度は、防寒対策を施し、数年間のうちに保護を少しずつ軽微にしていって慣らすようにしましょう。またあまり樹高(背丈)の高いものは避けたほうがよいでしょう。とくに最深雪高さを超えるものの購入は慎重に。
- 呼び名に問題あり
コニファーに限らずほかの外来植物(樹木、草花)もそうですが、特に園芸品種の場合、園芸品種名のみで売られていることが多いのです。たとえば、「ブルーカーペット」とか「ホープシー」、「エレガンティッシマ」のようにです。
こうした表現は、知っているもの同士の場合は簡便でよいのですが、そうでない人には理解の妨げになっています。先ほどの園芸品種をみると
(1)フルネーム(学名付き)で表すと、おおよその性質(耐寒性を含む)や姿が想像できる。
Juniperus
squamata 'Blue
Carpet'(日本語表記:ユニペルス スクアマタ「ブルーカーペット」)
これは、ハイビャクシンに近い仲間で地面を這うタイプですね。積雪が少ないところでも雪に覆われるし寒さにも強そうかな。
Juniperus
squamata 'Blue Carpet'
Picea pungens
'Hoopsii'(日本語表記:ピケア プンゲンス「ホープシー」)
プンゲンストウヒの園芸品種だと心配ないですね。それにしてもいい色です。
(2)園芸品種名だけでは種類が特定できないことがある。
Thuja
orientalis
'Elegantissima'(日本語表記:ツヤ オリエンタリス「エレガンティッシマ」)
コノテヒバの仲間なので北海道でも寒さの厳しい地域では大変そうですね。
Taxus baccata
'Elegantissima'(日本語表記:タクスス バッカータ「エレガンティッシマ」)
ヨーロッパイチイの仲間なので上のコノテヒバより弱そう。
Cornus alba
'Elegantissima'(日本語表記:コルヌス アルバ「エレガンティッシマ」)
シラタマミズキ(広葉樹)の園芸品種なので寒さにはかなり強そう。
このほか
'Elegantissima'(「エレガンティッシマ」)を冠した植物はたくさんあります。
実物をみればどの種類の「エレガンティッシマ」なのか判別できますが、園芸品種名だけでいわれると困りますね。(1)(2)のように、いずれにしてもフルネームを意識していると性質を推定したり種類を特定する場合には大変便利なのです。
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