北国のみどり情報局
北国に適したコニファー
有限会社 川原花木園
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種類の選択

 数多くある種類のなかから目的や用途に合ったものを選ぶために、形や葉の色のほかに将来到達する大きさ(成長の程度)なども考慮しなければなりません。

  • 実績のある種類と成長の程度

     ニオイヒバやアカエゾマツのように、購入した苗が10年くらいで3〜5メートルに達するものがあります。目隠しを目的としたり、庭や植栽場所のシンボルツリー、またはみどり豊かなのボリュームをつくるためには最適ですが、一定の大きさ以上はいらないときには、到達以後の管理が必要になります。反対に成長の緩慢な矮性の園芸品種では、気長に成長を楽しむ余裕が必要です。
     クロベ属(一般的にヒバと呼ばれています)を例に取りますと、次の表のようになります。ここでは道内でよく見かける種類で解説いたします。

学名・園芸品種名

Thuja occidentaris

Thuja occidentaris 'Europe Gold'

Thuja orientaris 'Aurea'

Thuja occidentaris 'Rheingold'

和 名

ニオイヒバ

ニオイヒバ
「ヨーロッパゴールド」

オウゴンコノテヒバ

ニオイヒバ
「ラインゴールド」

成長の程度(札幌周辺)

早い

やや早い

遅い

非常に遅い

到達樹高(10年後)*

3.0〜4.0

2.5〜3.0

1.2〜1.5

0.4〜0.6?

到達樹高(20年後)*

5.0〜7.0

3.5〜4.5

2.0〜2.5

0.6〜0.8?

道内での用途、その他

寒さにも強く、安価な目隠し材料として最適。

寒さには比較的強い。単植用、目隠しになる。

寒さにはやや弱い。単植用、目隠しになる。

もともと背丈は期待できない。拡がる性質を。寄せ植え向き。

*(注)札幌周辺で苗木を植えた場合。苗木とは一般的に市販されている高さ0.8〜1.0m(「ラインゴールド」は高さ10cm)くらいのもの

 地域によってはやや困難な種類でも周辺環境や越冬対策など上手に施すことで成長する場合があります。ただしその場合でも油断すると損傷を受けたり、枯死することも考えられますので注意が必要です。また、耐寒性に乏しい種類では本来とは異なる樹形(姿)になることがあります。それは先端部が枯れ込むので、芯になるはずの部分が複数になり(多芯になり)結果として水平方向に拡がってしまうからです。
 クロベ属ではありませんが、次のローソンヒノキの場合がそうです。この写真の事例は、高さが2mを越えていますが、幅も1.5m以上あります。15年以上経った現在も毎年冬囲いは欠かせないそうです。もう一つの事例は、ビャクシン(ユニペルス)属の
セイヨウネズ スエキカですが、道央以南では、風当たりなどの周辺環境をよくすると損傷を受けずに成長します。成長が緩慢なため、15年で2m余りにしか到達しませんが、風格が出てきます。

学名・園芸品種名

Juniperus communis f.suecica

Chamaecyparis lawsoniana

和 名

セイヨウネズ スエキカ

ローソンヒノキ
(園芸品種名不明)

成長の程度(札幌周辺)

遅い

やや遅い(先端部が枯れ込むため)

到達樹高(10年後)*

1.5〜1.8

1.8〜2.0

到達樹高(20年後)*

2.5〜3.0

2.5〜3.0

道内での用途、その他

寒さにやや弱く、少雪地域では損傷を受ける。シンボルツリーに最適。

寒さには弱く越冬に難点あり。このため多芯になる。



有限会社 川原花木園