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■植物の特性と人間の都合 姿・形は勿論のこと周辺環境に対する抵抗力、成長の早さなど植物の種類によって異なります。そうしたことを理解せず、単に自分たちの要求を植物に押しつけていてはお互い不幸な結果を招きます。私たちが利用ししようと考えている植物に対して、育てる環境や用途目的の違い、育成の技術力の差によって異なった評価を与えることがあります。
たとえば、ニオイヒバを庭や建物の周囲に植えた場合を想像して下さい。
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最初と最後の事例ではニオイヒバが悪者扱いになっています。これはちょっとおかしいですね。利用する前にもう少し理解と知識が必要です。 ■どのような特性を考えたらよいか
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■耐寒性について 北海道では耐寒性が最も重要な要素のひとつです。屋外で育てている植物(樹木、草花)が厳しい冬を耐えて、毎年美しい花を咲かせたり、みどり豊かな姿にならなければ意味がありません。すなわち「越冬できる」かどうかです。 ■最低気温と耐凍性 シベリアなどの極地ほどではないにしても、道内では厳寒期の最低気温がマイナス30度以上になるところがあります。倉庫に入れてあった酒瓶が破裂したり、普段なら凍らないものまでカチンカチンになってしまいます。それなのに野山や昔からある庭の木がなぜ凍らないのか不思議に思ったことはありませんか。詳しいことは省略しますが、植物の細胞や器官の働きとメカニズムによってそれを防いでいるのです。外気の温度低下があると細胞内の水分が外部との圧力差によって移動し、細胞液の濃度が高まって凍結しずらくなるといった仕組みになっています。寒さに強い植物のなかでも種類によってこの働きが有効に機能する限界温度が違います。先ほどの木も、限界を超した気温が続くと凄まじい音とともに幹が突然裂けることがあるそうです。 ■ハーディネスナンバー さて植物の耐寒性を表したものはないのでしょうか。最近、海外からの植物が数多く導入され、輸入元の気候より条件が厳しい場合が多い道内ではますますその必要性が高まってきました。アメリカ合衆国の農務省では、温度を10段階に区分し、各地の過去数十年間における最低気温の分布を地図に表したものを発表しています。(興味のある方は次のサイトをご覧下さい) これによると、先ほどの10段階の気温区分をハーディネスゾーンといい、次のようになっています。
なお、最近はこの区分が細分化され、1〜11(2〜10はそれぞれa,bに区分)の20段階になっています。 様々な植物が最低気温で何度まで耐えることができるかを調べ、このときの温度が含まれる表のゾーン(zone)によって、耐寒性を表す方法です。つまり数値が小さいほど耐寒性が期待できることになります。 ■日本のハーディネスゾーンは 気象庁発表の気象データからその分布を調べることができますが、大変な作業になります。次の図書などに掲載されているゾーン地図を参考にして下さい。
これによると、たとえば札幌はハーディネスゾーンのナンバーが「6b」、岩見沢や帯広が「5」となっています。したがってH6b(Hはハーディネス:Hardiness のこと)に該当する植物は、札幌では越冬するが、あとの2都市では痛んだり枯れる可能性があることが推測できます。 ■ハーディネスゾーンの信頼度は? ただし、この指標はあくまでも最低気温だけを考慮したものです。つまり狭義の耐寒性(厳密には耐凍性に近い耐性)の指標にすぎません。積雪深度、土壌凍結深度など越冬する植物にとって重要な因子が考慮されていないからです。先ほどの例で、岩見沢は道内でも屈指の豪雪地帯。それにくらべ帯広は少雪地帯として知られています。私たちの苗畑のある早来町は石狩平野の南端に位置しながら、冬期間の気温、積雪は帯広に近いため、気温以外のこうした因子が越冬する樹木に大きな影響を与えていることを経験的に学んでいます。つまり岩見沢では越冬するのに、帯広や早来町(当社苗畑)では損傷、枯死する樹木が相当あるのです。特に積雪の少ない地域の方はご用心! |
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