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冬らしい冬を迎えた2002年、本園の所在地である早来町も、最低気温が順調にマイナス20度を記録して、軟弱な我々は霧氷を楽しむどころか、すぐにストーブの周りに集まってしまいがちです。やはり現代人は少々生命力が足りないのでしょうか・・・。秋遅くから冬にかけて、札幌近郊の雑木林をよく観察してみてください。赤茶けた葉を身に纏った、不思議な樹木に気がつかれるでしょう。それはカシワという樹木です。 ![]() カシワ(Quercus Dentata) カシワは、実に堂々とした幹を据え、厚い甲羅のような皮を持ち、そしてなんといっても、ちりちりになった葉を、春の新緑の季節まで落とすことなくじっとしています。さらに奇妙なことに、三分の一位の葉は秋の段階で落葉させるのですが、残りは春まで樹上に保ちます。 |
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![]() カシワの幹 |
![]() 真冬でも落葉しない |
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なぜ葉っぱが落ちないの?といわれると「葉っぱの根本に離層という組織があって、それが未成熟のため・・・」とか、とてもむずかしい理由があるようなのですが、春になって成長しなければならない大事な新芽を守っているようにも見えます。 |
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![]() 銀世界の中では褐色も貴重な色彩 |
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造園の世界ではつい最近まで、カシワのように、野山にあたりまえに自生する樹木を、ひとまとめにくくって「雑木(ざつぼく)」と言っていました。生活の中でも「ドングリの背くらべ」などとあまりありがたくない比喩までいただいています。カシワの葉は価値ある腐葉土になると聞きますし、かしわ餅には絶対欠かせない素材です。材の方も薪や炭には最高の品質で、もちろん家具材としても最適です。本州では新芽が吹くまで葉を落とさないことから、縁起の良い樹木として庭木に利用しますが、北海道ではあまりみかけません。 ![]()
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