北国のみどり情報局
随想「四季雑感」
有限会社 川原花木園
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第五話 色っぽい話(3)

 一方樹木の葉の色づき方も大別すると、黄葉する、紅葉(赤葉)する、褐色になるという、3つに分けられます。

ハルニレやイタヤカエデなどで見られる黄葉は「カロテノイド」(黄色色素)がほとんど影響しています。その仕組みは次の通りです。植物の葉の中には大抵の場合、クロロフィル(緑色)とカロテノイド(黄色)が8対1の割合で、葉緑体の中に一緒に含まれます。光合成が盛んな春から夏にかけては、クロロフィルが多くを占めるため、葉が緑色に見えます。秋になりクロロフィルの新たな合成が進まないと、もともとあったカロテノイドが表面に現れ、黄色く見えてくるのです。



シナノキ(Tilia japonica )の黄葉



クロビイタヤ(Acer miyabei )の黄葉


いわゆる「紅葉」するタイプは、アントシアニン類の一種「クリサンテミン」という色素が関わっています。前述した通り、秋になると葉柄の根元に「離層」が出来て、葉から枝に養分が流れなくなるため、葉の中に糖分がたまり、赤い色素に作り変わるのです。



ヤマボウシ(Cornus kousa )の色変化



ジューンベリー(Amelanchier canadensis) の紅葉


褐葉する樹木はコナラ属の仲間に多く、「アントシアン」のかわりに、タンニン系の物質「フロバフェン」phlobaphene が合成することにより褐色となります。このタンニン系物質は、化学的には「アントシアン」と似ていて、糖分を出発に作られますが、最終段階で赤色色素か褐色色素かに分かれるそうです。



ミズナラ(Quercus mongolica var.grosserrata)の褐葉


 このように葉の色変わりは、どちらかというと緑色から黄色になりたがり、糖分の関わり方により、「紅葉」か「褐葉」を選択しているようです。



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