北国のみどり情報局
随想「四季雑感」
有限会社 川原花木園
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第五話 色っぽい話(4)

 さて実際に葉の色づきをみてみると、樹種によりかなりの変化があります。特にカエデ属やのナラ類の多くは、個体差のためか、環境によるものなのか、多様性が感じられます。



1本の木から採取した様々な紅葉
ヤマモミジ(Acer palmatum var.matsumurae)



真ん中の「褐色」が通常の色づき
ミズナラ(Quercus mongolica var.grosserrata)の色変化

 一方、イチョウはというと、まずほとんどといって黄色にしか色づきません。(イチョウは「クリサンテミン」(赤)や「フロバフェン」(褐色)を合成する遺伝子がなく、黄色にしかならないという話も聞きましたが、確認できていません。)


 
黄色にしか色づかないイチョウ(Ginkgo biloba )の葉は
、数十年前よりドイツで医薬品として認可され、
今では抗酸化作用剤等として、注目を集めています。



 イチョウのほか黄色にしか色づかない樹種としては、ヤナギ科の多く、ユリノキ、マンサク、カラマツ、マメ科の多くなどがありますが、黄葉するといわれるシラカンバやプラタナスは、その年の気候などにより、うっかりすると褐色になってしまう危うい樹種です。



シラカンバ(Betula platyphylla var.japonica)の多様性(多数の木から採取)


 それでは紅葉の王道である、紅色に必ず色づく樹種(北海道基準)はというと、ナナカマド、ニシキギ、ドウダンツツジ、ブルーベリーなどスノキ属の各種、ナツヅタ、ツタウルシなどのウルシ科の多くなどがありますが、全体の数からするとずっと少ないでしょう。そんなところからも、紅く色づく姿が、目を引くのかもしれません。



毎年安定した紅葉を見せてくれる
ナナカマド(Sorbus commixta )




あざやかな紅葉のナツヅタ
(Parthenocissus tricuspidata )





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