RHODAN HANDBOOK

Novels

RHODAN HANDBOOK
ローダン・ハンドブック
早川書房編集部 編
早川書房
ISBN4-15-011065-4 C0198 P580E
早川文庫


 過去に130巻あたりで一度購入を挫折していたシリーズの解説本です。シリーズ本体も時折書店で手に取ってはまた棚に戻し、と言う具合で今だ購入再開までは至っていません。このハンドブックも大分前に出ていたようです1994年6月発行とありました。キャラクターやメカなどの解説のほかエピソードや物語の背景舞台など多岐にわたり、リレーシリーズの特徴である複数の著者についても抜かり無く紹介しています。

 ローダンシリーズの主人公ペリー・ローダンは不死者です。その周辺の人たちも不死者が多いです。最初は50〜60年(数値失念)毎の特定の場所での細胞活性処置が必要で、その場所自体がいわゆる徨える惑星(ワンダラー)なので、最初にその権利を獲得するときもそうでしたが、それを探すこと自体が幾多の謎解きと、とてつもない冒険で物語になっていました。当初不死者の人数は不定でローダンが任命できたのですが、途中から所有することにより永遠の不死を得る装置に変更され数も限られると言う厳しいものになりました。あと特徴的なのは主要登場人物に超能力者が多いと言うことです。敵にも味方にもありとあらゆる考えられる限りの超能力者が登場します。また舞台になる世界もとてもバラエティに富んでいますし、登場する生命体の種類もまた驚くばかりです。そして原作はドイツですが、登場人物の名前に日本人ふうの物がやたら多いのです。超能力者が沢山登場するのでエキゾチックな響きがある名前と言うこともあるでしょうが、でも「そんなやつ居ないぞ」と言うような珍妙な名前も多いですよ。

 ああ、このシリーズはSFですが、冒険(探検)小説的なスペースオペラとでも言う感じでしょうか。最初はすぐ隣の星系から始まり、銀河を所狭しと駆け巡り時間旅行や異次元空間もありですし、近頃では他の銀河へも出かけているようです。

 1999年前半で既に250巻は超えているようです。それでもまだ本国のシリーズの数分の一くらいでしょうが・・・日本語訳既刊にしてもこれから挑戦する人にはがんばって下さいと言うほかありません。手持ちの百巻余りにしても斜め読みで読み返しても2〜3ヶ月はかかりますから。

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