発狂した宇宙
フレドリック・ブラウン
発狂した宇宙 フレドリック・ブラウン
これはパラレルワールドのお話ですね。売れない作家経験の在る編集者が事故に巻き込まれ空間を飛ばされてしまいます。そこは知った町で、知った顔や知った状況もあるのですがなんだか変です。しかも今までの世界と違う自分自身の存在も在るらしい。用意周到に情報を集め少しづつ糸を解きほぐしていきます。どうやらその世界の自分自身は居なく完全に入れ替わっているらしい。この世界では何もかもがうまく行っています。そうして新たな世界に溶け込んでいくのです。
そういえばこれと同じモチーフが「長谷川 裕一」の短編でありました。まったく同じシチュェーションで違うことといえばこちらは主人公がその世界ではスーパーマンもどきのヒーローだということです。元の世界では作家であり自身の作品の世界なわけで、新たな世界でもストーリーを書きつつ思い悩むということをやっています。(これはコミックスですけど・・・)