大きな、デスクサイド・キャビネットほどの巨体。
トリプルハイトのVME-BUS仕様のコンピュータです。
消費電力が炬燵フル稼働分くらいあるので普段は稼動せず二階への階段の上り口でたたずんでいます。
奥行きもトリプル(正確には2.5倍?)な巨大なVME-BUSのボードが全部で12枚も刺さり、CPU, Memory, Communication, SCSI, Display 2, EXT?の7枚が実装されています。
その他には大きな口を開いてるQCIテープドライブが実装されていてハードディスクは内蔵されていません。もうひとつ箱がありその中に5inchフルハイトの大きなESDIのディスクが二基とSCSIに繋ぐためのコントローラーが入っています。コネクタは千鳥三段配列のD-SUB 50pinという変わったコネクタですが、中身は50芯フラットケーブルで接続されていますのでコネクタの外観か違うだけですね。
Serial二つと Ethre-NETと Keybordおよび Displayのコネクタが有ります。
内部を見ると MB86900と MB86910がCPUとFPUでしょうか、メモリが幾らか実装されていますがキャッシュ用でしょう。Ether-NETは 10BASE-5へ繋ぐAUIでした。 9p D-SUBの Displayコネクタですが、コンソール用途でしょうからキャラクタディスプレイ・・・じゃなくてモノクロのビットマップのようです。
誤り訂正付きの 32MBというところでしょうか。ボードあたりの容量は何種類か有るでしょうけどこのボードは四枚まで実装できるようです。
は、このフルサイズのボードの片隅にもうしわけなさそうにランダムロジックで実装されていました。千鳥配列 D-SUB 50pinのコネクタでSCSI-1でしょうか。
と思われるボードですが、ボード本体は「マルチバス」ボードですね。それが VMEからの変換ボードの下駄を履いていました。
二枚構成のディスプレイボードですが、R,G,B,C-Syncの4つのBNCコネクタがある側がフレームバッファで、もう一枚がグラフィクスエンジンという構成のようです。Weitekのチップセットで昔のPCでは数値演算チップで名前は聞いていました。フレームバッファ容量は8MBほど?ひょっとして2MB程度なのかなぁ。
VMEダブルハイト、AMP-50pが二個出ていますが、外部バススロットでも繋げられるのでしょうか?何やらスキャナなどの外部機器を繋げていたことは確かなようです。
本体のラベル表示には、消費電流は 12Aとありました。もっともこれはフル実装時の物と思われますが、それにしても多分「炬燵フル稼動」ほどのパワーを食う事になるわけですね。
手元にクランプメーターが有りましたので測ってみました。5inchフルハイトのディスク二基も込みですが、実に 7.5Aも消費していました。ファンも直径12cmほどの角型のものが8基も回っているので凄い轟音がします。ハードディスクの箱にも8cmのファンが更に二つ回っていますが、スリットの空け方が悪いらしく小さなファンなのに風切り音が凄いです。
これだけの巨体ですから重量も半端じゃなく人間一人分くらいはあります。更に凄い消費電力から冬場には有効な暖房機になるものと思いますが、夏場は邪魔なだけでしょうね。実際部屋ではなく二階に上がる階段の前に鎮座していますので普段は稼動していません。Sun-OSが入っていてネットワークがつながっていますので動くことは動くんですけど。