単艦行動する軍のスターシップのお話。女性系雑誌連載らしくキャラクターは美形揃い、結構設定などもしっかりしていてちゃんとSFしています。と、思ったらしっかり科学事項監修の人が付いているようですね。
物語の展開はこの船の艦長の航行日誌と言う形で進みます。どうやら設定のベースは「スタートレック」みたいですね。ブリッジクルーの配置や役割なんかにもそう言う所が伺えます。でも艦長は年寄りではなく若くて美形です。しかも「黄金の隼」とか、「疾風の金狼」と言う二つ名を持つほどの人物です。副長が実は王子様(正確には皇太子)と言うのもすごい設定ですが・・・。ベースストーリーはハード・シリアスなんですか、キャラクターがシリアスを装ったギャグっぽいコミカルな設定なものでテンポがよく楽しめます。
1). 物語はいきなりハイテンションで始まります。出発前に換装した航行制御用ソフトが暴走して艦の制御を失いかけている状況でお客さんの「大使」をサミットの目的地まで送り届けなければならないと言うのです。そんな状況の中で艦長にいきなり結婚を申し込む(実は目測誤り、本当の目標は別人)クルーまで出てくると言うすごい展開をします。そしてその目的地とは副長の故郷の星なんですねぇ。このエピソードは二巻目の中ほどまで、ショートストーリーを挟んで二つ目のエピソードが始まります。
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7). この巻の最後には、大いなる疑問を解きそして、闇に葬り去られようとしていた事件を解決し全てが片付いた後のバーラウンジでのひととき。艦長にピアノの演奏をリクエストした副長が最後に歌い二人の合唱で幕を閉じます。艦長はピアノの名手で副長は歌がとても上手いという設定があるようです。
8). JANEのラシード副長の知られざる生い立ちや内面についてのお話が中心の短編が2/3ほど、結構重たいテーマですよ。他に、ニューイヤーパーティで羽目を外すお茶目な艦長や、上陸班とはぐれてボートで遭難しているドクターと、カウンセラーと副長の三人組みの話など。と、
年月が過ぎ、JANEの副長だった「ラシード」もいつかは提督と言われる身分になっていた。たまに故郷へ帰ったりすると腹違いのとても歳の離れた弟たちがまとわりついて・・・、と言うほほえましいエピソード。
よくあることで途中で掲載紙が変わっています。実は一巻目は二冊存在するのでした。(後日入手)