このWebページを置いてあった初代のサーバーの所在地は函館でした。ページ内で出てくるHRPCと言う集まりも、函館近郊のパケット通信を愛好するアマチュア無線のグループに端を発します。
私はと言うと、ちょっと離れた室蘭の住人ですが、HRPCについては地理的条件による電波伝播の妙などにより、HDLCについては無線通信によるパケットネットワークなどでの親交がきっかけだったのです。
Callsign | JI8STH |
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QRA (Name) | Tohru ITOH |
QTH (Address) | Muroran-City Hokkaido Japan |
(JCC/JCG Number) | 0105 全市全郡に番号を振ったもので、アマチュア無線独自のもの |
(Glid Locater) | QN02FI 地球をメッシュ状に分け、エリア内をアルファベットと数値で表したもの。同様のシステムは他にもあるが、これもアマチュア無線独自のもの |
ji8sth@north.hokkai.net |
転送系(FWD-NET)の転送経路の末端でしたし、ホストマシンもEPSON 286LEと言うV30 CPUのオールドタイマーですので殆ど動いているだけという状態です。放って置いてもめったにコケることは在りませんが、電源サージなどのノイズには弱いようです。完全に24時間稼動で、SASIの50MBのHDDと共に約5年以上も経つでしょうか、システムを巻き込むようなクラッシュも無く動いています。
最盛期は1日に200本くらいは、こちらで言うニュースのようなものが流れていました。回線の帯域幅が狭いので主にテキストベースですが、各種データも分割しながら何とか流れています。使うためにはアマチュア無線の免許が必要ですが、このネットもまた全世界に繋がっています。
何といっても痛いのがほとんどのプロバイダが在る札幌への電話料金がとんでもなく高いことです。当然テレホーダイは使えません。以前ちょっとだけ札幌に繋いだときは、割引のある深夜中心でも10時間当たり1万円近い請求が来ました。50時間ほどやったところで請求が恐いので以後は控えたほどです。 ところが、これが隣りの伊達市からだと札幌はお隣りさんで、テレホーダイも使えるのです。室蘭からだと札幌は、西回りで伊達をはさんで、東回りだと苫小牧と千歳を挟むことになります。NTTの通話エリアと言う仕組みの妙なんですね。隣の伊達の場合は大滝村あたりで札幌のエリアと隣接しているらしいのです。
前述の二軒のプロバイダが出来るまでは室蘭は冬の時代だったのです。更にISDNについてもここは一番後回しでした、此処白鳥台が同番移行できるようになったのは、何と1998年8月に入ってからでした。計画を前倒しで実行し、進捗状況の広報サービスも廃止してさらにしばらく経ってからなんです。やはり此処は一番最後のようです。
ああっ、繋ぎっぱなしの専用線が欲しいなぁ。
ユーザーもどんどん離れていき(通りが相対的に良くなってきた)ODNの方が繋がりにくくなって暫くした頃TikiTikiともう一軒のプロバイダが相次いで進出してきました。特にTikiTikiは地方展開を重点的にしているらしく室蘭のほか伊達、倶知安にまでほぼ同時期に開設しています。
訳あって今だアナログモデムですが、開設当初の独り占め的な快適さに戻ったようです。まあ、ローカルプロバイダですからメールの送信がエリア以外からは不能ですのでモバイル用途には向きませんけどね。その点は全国展開しているところにかないません。